マンションで間取り変更を考える際、事前にどこまでの間取り変更が可能か確認しておく必要があります。規制も多くあるマンションの間取り変更を成功させるアイデアを実際のリフォーム事例から探してみましょう。
マンションでは、リフォームする際、管理規約に則りどこまで間取り変更できるのか管理組合やオーナーへ事前に確認することから始めましょう。
一般的には、玄関やドア・窓は共用部に当たるためリフォームできない場合が多いようです。さらに専有部分であっても 隣家との仕切り壁や上下階を分ける床などの構造体に関わる部分のリフォームは表面(クロスや床材の張り替え)以外は不可能と考えた方が間違いありません。 しかし室内であれば、構造に影響のない範囲で間取り変更を自由に行えます。
マンションの主な構造は、RC造と同じです。柱と梁で構造を支える「ラーメン構造」と、壁と床で支える「壁式構造」の2種類があります。ラーメン構造のマンションであれば、間仕切りを移動させることも可能なため自由度は高いです。
水回りの移動には様々な制約があります。ただ「二重床」や「二重天井」などの床下や天井裏に空間のある場合は、 その空間に給排水管や電気配線を新たに通すこともできるため、移動させることも可能です。中古マンションを購入してリフォームを検討されている場合は、その点を事前に確認すると間取り変更も比較的、自由に行うことができますね。
どのようなリフォーム工事であっても、まずはリフォーム会社に希望の工事が可能かどうか確認してもらうようにしましょう。
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マンションの間取り変更は、広く見せる視覚的な工夫が重要
実際に、マンションを間取り変更でご家族好みの素敵な家へリフォームした事例をご紹介します。
それぞれの理想とする間取りを実現するための秘訣を少しだけ覗いて、ぜひ間取り変更リフォームの参考としてください。
壁の撤去で実現!広さを重視したリビングの間取り変更
[DATA] 築年数:築25年 住宅の種類:マンション 構造:鉄筋コンクリート造
内装や水廻り等が気になり始めたことがきっかけでリフォームを検討。オープンなキッチンをご希望のお施主様の要望をひとつひとつ丁寧にヒアリングし、間取り変更という選択により大きなLKD空間へ生まれ変わりました。
ポイント1 キッチンまわりの壁、独立していたサニタリーの壁も撤去しリビングを拡張
間取り変更で最も要望の多いリビングの拡張。こちらはキッチン周りと独立していたサニタリーの壁を全て取り払うことで、リビングから繋がる空間を増やし、サニタリーもリビングのように見せることに成功しました。サニタリーの窓から差す光も加わり、お施主様のご希望のオープンキッチンは、非常に明るい空間を実現しています。また対面式キッチンとしたことで、見通しの良い間取りへと変貌を遂げました。もう一つ注目したいのは、キッチンのダイニング側の壁を全て収納棚とすることで、小物も直ぐにしまえるようになり、整理・整頓された落ち着いのある空間を実現しています。
ポイント2 リビングの大空間を実現するため、和室を6畳から4.5畳へ
大胆な試みですが和室を狭くすることで、リビングが更に広がったように感じられます。優先すべきは何かを明確にすることで、実現することができた間取り変更でしょう。4.5と聞くと狭いと感じますが上記の写真を見ると、そうでもありません。ポイントは、和室の一部床材をリビングと揃えていることです。そうすることで、和室もリビングの一部と捉え、視覚的な広がりを感じることができます。
掲載事例:長年使い続けた居室をお洒落に大変身!(山商リフォームサービス株式会社)
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間仕切りの工夫で開放感を演出したLDKへの間取り変更
[DATA] 築年数:築40年 住宅の種類:マンション 構造:鉄筋コンクリート造(70.99m²)
定年退職後のご夫婦が快適に暮らせるよう、間取り変更で大人な空間を実現したリフォーム事例。今回はリビングの間仕切りを取り払い20畳を超える開放的なLDK空間が魅力。さらに間仕切り可動式の書斎(DEN)も必見です!
ポイント 間仕切りを取り払い見通しの良い開放的なLDK
20畳を超えるLDK。必要な仕切りもスケルトンとする徹底で、解放感を演出。玄関入って直ぐにあるキッチンは、ガラス仕切りにすることで、視界が抜けより解放感を味わえます。ポイントは玄関から続く天井の梁に間接照明をつけることで、梁のある圧迫感を隠し、アクセントとしてお洒落な照明に様変わりしています。開放感のために、全ての間仕切りを撤去した、要望の高い間取り変更の事例です。
掲載事例:「大人の隠れ家」デザインリフォーム(イトーピアホーム株式会社)
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マンションの間取り変更では戸建てと異なり、管理規約などで制限が多くあります。事前の確認もさることながら、実現できない工事もあります。そんな時には、できる範囲のリフォームでも充分な広さを確保する秘訣として、視覚的な広がりを演出する工夫が必要となります。例えば、上記でご紹介した事例のように、ガラスの間仕切りを使うことや段差をなくし、壁や床材を統一することで、奥行きのある空間をつくり上げることも可能となります。
そして何より重要なのは、相談するリフォーム会社がマンションでの間取り変更リフォームでどれだけの実績があるかという点。実績があるということは、様々な問題に対しての対応能力のある会社ということになります。広く見せる工夫は、簡単ではありません。経験値に基づき、お客様の希望するリフォームが行えない場合に、少しでも打開策を提案してくれる会社であれば、納得して計画を進めることができます。
マンションの間取り変更のリフォーム工事に慣れている会社を選ぶことが、成功する一番の秘訣といえるでしょう。
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