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増築を成功させる秘訣

~実際のリフォーム事例からポイントや価格帯を解説

増築とは、今ある建物を用途に合わせて床面積を増やすリフォームのことを指します。例えば平屋を2階建てにしたり、同じ敷地内に通路で繋がる離れを建てたり、子供部屋が足りないから、2階に一部屋追加するなど。
ここでは、そんな「増築」を検討されている方に、増築で知っておくべきポイントや注意点、価格帯などをご紹介していきます。

増築をする際にチェックすべきポイント

増築はご家族のライフスタイルに合わせて広さを変更することできます。まずは、そんな増築のメリット・デメリットを簡単にご紹介します。

<メリット>

  • 建替えよりもコストを抑えて、お得に広さを拡充できる。
  • 仮住まいが必要なく、居住したまま工事が可能。
  • 目的に合わせて、ピンポイントでリフォームできる。

<デメリット>

  • 増築部分と既存部分で、建物の耐久性や一体感などが異なり、見た目にもチグハグな状況となりやすい。
  • 増加部分の床面積が10㎡以上の増築は、建築確認申請が必要のため手続きなどに時間がかかる。

掲載事例:思い出の家をリフォーム

掲載事例:思い出の家をリフォーム(株式会社トキワ)
平屋を2階建てへ増築したリフォーム事例です

つづいて増築を進める場合、事前に知っておくべき情報をまとめました。以下の内容を事前に確認して、賢く増築を進めましょう。

土地について

各市町村で以下のような土地に対しての決まりがあります。
その決まりを守らなければ、工事が白紙になることもあるため、事前にチェックしておくことをおすすめいたします。

  • 用途地域
  • 建ぺい率
  • 容積率
  • 道路幅員制度
  • 高さ制限や道路斜線制限   等

2階の増築は「構造計算」が必要

構造計算とは簡単に言うと、家が衝撃にたえられるつくりかを判断する数値のこと。つまり、1階は2階の重さを支えるつくりであり、さらに積雪や風圧、土圧、水圧、地震や衝撃などの外力に対して負けないつくりにするため、一定の基準が設けられているのです。

上記でご紹介している事例も平屋から2階建てに増築をした事例です。思い出の住まいを残しつつ、耐震性や断熱性、収納計画にもこだわった増築の成功事例です。
このような場合も、必ず「構造計算」が必要ということですね。

階数を増やす(平屋を2階建て等)増築をする場合は専門家へ相談することで、安心して計画を進めることができるでしょう。

”建築確認申請”などの手続きが必要な場合もある

リフォームする所在地が無指定地域(防火地域や準防火地域などに指定されていない地域)で10㎡以上を超える増築を行う場合は、自治体などに「建築確認申請書」の提出が義務付けられています。計画している増築が法令や条例に適していることの承認を得る必要があります。

耐震性は要確認

一般的に、「建物の耐震バランスが統一されていない建物は、倒壊のリスクが高まる」といわれています。
つまり、耐震性を統一することはリフォームの鉄則です。

ベースとなる建物の築年数が古く現行の耐震基準を満たしていない「既存不適格建築物」の場合、増築する部分は新耐震基準の建物となり、建物全体の耐震バランスが統一されていないアンバランスな建物が出来上がってしまいます。
増改築時には必ずリフォーム会社に耐震調査を依頼し、必要であれば既存部分の耐震補強を行うことが必要でしょう。

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娘世帯との同居をきっかけに、築25年の住まいにセカンドリビングやキッチンなどを完備した空間を増築。
セカンドリビングには吹き抜けを設け天窓からの光と風がたっぷり降りそそぐ、心地いい住まいをつくりあげました。プライベートなリビング空間で適度な距離感を実現することは二世帯住宅で重要なポイントとなります。

二世帯住宅を検討されている方は、増築で子世帯の生活空間をつくり上げることも成功の秘訣です。

掲載事例:増築した子世帯空間は個性的なデザインが印象的な外観

増築した子世帯空間は個性的なデザインが印象的な外観

掲載事例:陽射しをとり入れる開口部で明るいリビングに

陽射しをとり入れる開口部で明るいリビングに

\価格帯や工事内容など詳細も要チェック/

▼事例の詳細はこちらから▼

増築の工事個所や広さ別に見る価格帯

ここでは、気になる増築の価格帯について、リフォームの相談に応じてきたハウスネットギャラリー事務局の専門家が今までの経験を基にして割り出した相場価格や、増築の工事個所別の価格帯をまとめました。
増築のリフォームをする際に、参考にご覧ください。

リフォーム内容によっては、建て替えより費用がかかる場合もあるため、増額の原因となる工事が何かをしっかり把握していきましょう。

掲載事例:カーポートの上に子世帯を増設 快適二世帯住宅

掲載事例:カーポートの上に子世帯を増設 快適二世帯住宅(ミサワリフォーム株式会社)
カーポートの2階部分を増築して、完全分離型二世帯住宅へリフォーム。

<増築の価格帯目安>

増築では、材料費(構造材や内装材など)・工事費用(大工・電気・水道工事)が主な費用となります。それ以外に、建築確認申請費用などもあります。
建築確認申請の費用目安は、行政への事務手続きのみであれば約30万円ほど。手続きに要する時間は、最低でも約1カ月はみておきましょう。

また増築する部分だけではなく、母屋部分も工事する必要がでてきた場合なども考え、余裕のある資金計画が必要となります。

■増築する広さから見た場合の相場価格

工法増築箇所10m215m2
木造1階部分200万300万
鉄骨造350万600万
木造2階部分400万500万
鉄骨造570万850万

木造であれば、3m2辺りおおよそ70万を目安に。鉄骨であれば120万程度を目安にするといいでしょう。これをおさえることで、大体の広さから価格を想定することが可能です。上記は1階部分と2階部分を増築した場合の相場を表にしておりますので、参考としてご覧ください。

■増築の箇所別の相場価格帯

ここでは具体的に増築する箇所ごとで相場価格を見ていきましょう。

1階に8㎡の洋室を1部屋増築 220万円~

建物: 木造2階建て
工事期間:3週間
工事内容: 解体・撤去・処分、基礎工事、外壁工事、内装工事(フローリング張り・サッシの設置など)、電気工事、防水・断熱工事など

2階に10㎡の洋室1部屋とバルコニーを増築 285万円~

建物: 木造2階建て
工事期間:1.5カ月
工事内容: 解体・撤去・処分、基礎工事、内装工事(フローリング張り・サッシの設置など)、電気工事、防水・断熱工事、外壁・屋根・塗装工事、バルコニー設置など

平屋を2階建てへ増築 2階25㎡を追加 850万円~

建物: 木造平屋
工事期間:2.5カ月
工事内容: 耐震補強工事、基礎工事、内装工事(フローリング張り・サッシの設置など)、電気・水道工事、防水・断熱工事、外壁・屋根・塗装工事、バルコニー設置、など

簡易的なバルコニーやベランダの増築のみであれば、平均的に25~55万円と安価な場合もあります。しかし、窓の下にベランダの脚を掛けるスペースが十分にないことや、構造的に耐えられない場合など、住宅の状況によっては増築が難しい場合もあります。

また、増築で水まわりを2階にもつくる場合は、設備のグレードや配管工事に手間がかかるため、150万円以上は予測しておくといいでしょう。

■費用が高くなる増築のケース

増築する内容によって、工事価格は大きく異なる場合が多くあります。高額になりやすい工事の例としては、2階部分を増築する場合や、水廻りを作る場合などは高額になる恐れがあります。

その他、以下のような場合に高額になることが予想されます。
・補強工事が必要
・住宅設備の購入が伴う

費用を抑えるコツとしては、2点あります。
まずは、複数のリフォーム会社から相見積もりを取得すること
それぞれの会社を見比べることで、最適な価格帯でリフォームすることができます。相見積もりを嫌がるリフォーム会社も偶にいますが、しっかりと別の会社を競わせることで、経験の浅い会社や否に高額な会社を精査することができます。お客様自身で比較することがリフォームでは重要となります。

2点目は、増築工事と合わせてその他の気になる箇所もリフォームする
増築は様々な工事を行います。基礎、外壁、塗装、内装、屋根、断熱、電気など。そのため、増築以外に気になる箇所も合わせてリフォームすることで、増築で工事に携わる職人が一緒にその他のリフォームを行ってくれるため、別々に依頼するより費用を圧縮することが可能となります。
増築は、それなりに費用がかかる工事も多いため、まとめてリフォームすることで2度手間や3度手間もかからず有効でしょう。

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最後に、増築をする場合に注意すべきポイントをご紹介します。

■増築部分に水廻り設備を備える場合

介護のために増築するなどの場合、水廻り設備を整える必要が出てきます。

その際に注意すべき点は、既存の水廻り設備から離れないようにすること。排水するための傾斜角度の問題で、既存の配水管から離れてしまうと傾斜が緩くなり流れ難くなってしまう可能性があります。既存から離れてしまう場合は、水道工事など別途工事が発生するためコスト面で増額されることを想定しておくことが必要です。

■二世帯住宅に増築する場合

実家を二世帯住宅にする場合、部屋数が足りないなどを理由に増築されるケースが多くあります。
親世帯・子世帯の意見のすり合わせに思う以上に時間がかかるのが二世帯住宅の特徴です。増築でも二世帯住宅として利用する場合は、早めにリフォーム会社へ相談し余裕のあるスケジュールで進めることが重要でしょう。

敷地に余裕のある場合、離れを増築することも候補として検討しましょう。母屋と離れで生活空間を完全に分離することができるため適度な距離感で双方が暮らしやすい二世帯住宅を実現できます。
注意すべきは、1棟分建てるのと変わらないぐらいの費用がかかることもあるため、離れを増築する際は、建て替えと合わせてどちらが効果的(費用的な面でも)なのかしっかり検討されることをおすすめいたします。

掲載事例:和風モダンな2世帯の家

掲載事例:和風モダンな2世帯の家(株式会社ホープス)

■成功の秘訣はリフォーム会社選び

増築を成功させる1番のポイントは、実績豊富なリフォーム会社を選ぶこと。
実績ある会社であれば、お客様のご要望に合わせて、最適なプランの提案や費用についても明確に説明をしてくれます。また、工事が始まってからの不測の事態にも慌てずに対応してくれるでしょう。

探したリフォーム会社が実績ある会社かどうか判断する方法は、1社ではなく2・3社のリフォーム会社を比較・検討することが必要です

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