1. HOMEリノベーション HOME
  2. コラム
  3. リノベーションQ&A
  4. こだわるかそのまま住むか、新築マンションと中古リノベーション

こだわるかそのまま住むか、新築マンションと中古リノベーション

このエントリーをはてなブックマークに追加

マンションは一生の買い物です。いいものを、できれば少しでも安い値段で購入したいと考えるのは当然のことと言えるでしょう。そのためには、新築で買うのと中古をリノベーションするのと、どちらが理想の住まいを手に入れやすいと人は感じるのでしょうか。購入を考えた場合、どちらを選択するのかについてアンケートを取ってみました。

新築マンションと中古リノベーション

【質問】金額は高いけど新築のマンションか、中古で買って好きにリノベーションするのとだとどっちが良い?
【回答数】 新築マンション:49 / 中古でリノベーション:51

こだわるかそのまま住むか、新築マンションと中古リノベーション

安価でこだわりたい人が選ぶリノベーション

アンケートによると結果は五分五分ですが、やや中古でリノベーションをしたい人が優勢という結果になりました。

・新築はすぐ中古になるので物件によってはものすごく下がってしまう場合もあるので中古のほうが得に感じます。今はいろんな壁紙もあり、部屋ごとにえらべたりして楽しいです。ちなみに私は天井には湿気を吸うというものにしました。(40代/女性/自由業・フリーランス)
・自分が必要と思える箇所にだけお金を掛ける事が出来るのは良い。(30代/男性/パートアルバイト)
・耐震法など、問題がないのであれば、リノベーションで充分綺麗にもなるから中古でも古くさくはなくなるし新築でいろいろガマンするなら、中古をリノベーションして好きなカタチに出来るのであれば良し!楽しそうだし。(40代/女性/専業主婦)

新築のマンションより価格が安く、自分の好みやライフスタイルに合わせて内装を変更できるところに魅力を感じる人が多いようです。またもともとDIYなど、自分で手を掛けたり、こだわったりすることが好きという人には創作心をくすぐられる面もあるのですね。リアリストにとっては、必要な部分にだけお金を掛けられるという実用性重視の面も見ることができます。

安心できる建物を選びたい慎重派は新築に

中古でリノベーション派に対して、新築購入派は49パーセントという拮抗する状況です。

・新築マンションのほうが耐震構造や今の時代に沿った工法でしっかりと作られていると思うので。(40代/女性/契約派遣社員)
・いろいろ考えるのが面倒なので。インテリアで自分仕様に出来れば良いかな、と思う。(40代/女性/その他専門職)
・中古というのが気になる人が使っていたマンションは嫌だから高くても新築がいい(30代/女性/専業主婦)
・絶対に新築です。外壁等は古くなっています。自転車置き場等の施設も、建築当時のままです。(50代/男性/会社員)

新築マンションを選びたい人たちは、耐震性や経年変化など建物自体が気になるようです。また誰かが使用した後の部屋が、最もプライベートな部分である自分の住居になることを避けたい潔癖な部分もあります。リノベーションのために企業に依頼するあれこれを考えると、気が重く手を出しにくいという事情も浮かび上がっています。

新築か中古でリノベーションかは、まだ決まらない

アンケートの結果を見ると、マンションにリノベーションで手を掛けたい人は、限られた資金の中で自分に居心地のいい住まいを作りたいという意欲が高いようです。新築派の人は建物自体に対する信頼性を重視していますが、中古派の人でも「耐震面がしっかりしていること」を条件に挙げた解答も複数ありました。新築派は新しくて安心できる住まいを購入しそのまま住みたいと考え、またリノベーションはハードルが高いと感じていることを、うかがわせます。
2つの答えに差はあまりありません。中古でも建物の保証がなされたり、初心者でもリノベーションが簡単に手をつけたりできるようになれば、解答のパーセンテージは変動する可能性を秘めています。

  ■調査地域:全国
  ■調査対象:年齢不問・男女
  ■調査期間:2015年07月08日~2015年07月22日
  ■有効回答数:100サンプル

住生活コンサルタント 小野 信一住生活コンサルタント 小野 信一

住生活コンサルタント 
小野 信一
ネクスト・アイズ株式会社

『こんな私に少しでも好感をもっていただけたら、あなたのお役に立てるかもしれません。メールやお問い合わせ、是非お待ちしております。』
一般消費者への家づくり情報を発信する「ハウスネットギャラリー」を運営する一方、「欠陥住宅を造らない会」、「ちっちゃな工務店クラブ」事務局も兼務。一般消費者への住まいの相談業務は2500人以上を数えます。
その豊かな実例をもとに“家づくり必勝法”(NHK出版)を発刊。
経済産業省 住宅産業関連ニュービジネス支援策検討委員会委員。 日本FP協会会員。

コラム一覧へ戻る