失敗しないリフォーム(1)
失敗しないリフォームの秘訣は、リフォームの目的をはっきりさせ、信頼できるリフォーム会社に相談し、施工してもらうことです。
1. リフォームの目的をはっきりさせる
新築工事と比較して、リフォームは何のために行なうのかという目的をはっきりさせることが大切です。性能を維持させるためのメンテナンスリフォームなのか、間取りや設備を変える大規模リフォームなのか、そして自身のライフプラン(人生設計)と照らし合わせながら計画的に行なうことが必要です。
特に新築工事の場合は、外回りに足場を組まなければいけない工事等は、時期を決めて一度にした方が予算が効率的になります。
2. マンションリフォームと戸建てリフォーム
リフォームは、マンションリフォームと戸建てリフォームに大きく分類されます。そしてこの二つは計画や考え方において大きく異なります。
マンションリフォームは、器があらかじめ決まっており、その専用部分の範囲内で工事をするしかありません。クロス替えだけの原状回復であればよいのですが、間取りの変更だけでなく、フローリングの張替えや、水周りのリニューアル等になると共有部分との取り合いがでてきて、管理規約と照らし合わせたり、管理組合の許可が必要なものもあり、思った以上に手間がかかります。
一方、戸建てリフォームは、工事内容自体は自由ですが、構造躯体に影響を受けます。構造を無視した増改築や間取りの変更は、耐震・耐久性を落とすことにつながり、住む人の安全性にも関わってきますので慎重に対処しなければなりません。また、リニューアルという意味合い以外に、屋根、壁等の定期的なメンテナンスリフォームも意志とは無関係に必要となります。