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“減築”して「狭楽しく」する

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私はもともと都市の住まいは狭いのが当たり前、それを無理して広くすれば当然家賃やローンが高くなり“暮らしが狭く”なる。これは大変と郊外のそのまた郊外に引っ越せば、今度は友達や家族との交流が短くなり“世間が狭くなる”それなら思い切って今の家が狭くとも“狭苦しい”の“苦”さえ取れば“楽”に、いや、それ以上に“楽しく”そうです。“狭楽しく”なる!と説いて来たのです。2025年現在、都市部への人口集中が進む一方で、コンパクトな住まいの魅力が見直されています。特に、セカンドライフを迎える夫婦にとって、広すぎる家は管理の負担となり、生活コストもかさみます。「狭楽しい」という発想は、これからの時代の住まいのあり方を示唆していると言えるでしょう。

それを老後の生活に当てはめると具体的にどうなるかを「六十歳から家を建てる」で提示示唆したものです。“減築”して「狭楽しく」するのですが、大げさなようですが、なによりもこれからの暮らしの経済を考えることで、子育てはもとより、勤めが終わったのちの生活は今までとはまったく違ったものとなるのです。

1. これからの人生を見据えた「減築」という選択

これからの長い人生をどう生きて行くかを考え、増築に増築を重ねて来た今までの家を思い切って“減築”して夫婦の家に引き戻すことです。それはこれからの人生の生き方、住まい方の発想の転換となる最後の投資となるのです。2025年現在、IoT技術を活用したスマートホーム化と組み合わせることで、よりコンパクトながらも快適で機能的な住まいを実現できます。

2. 定年後の住まいは「わがまま」に

さあ、そこで、建て替えやリフォームをしようと思うのですが、子どもがいない今、いったい何を中心にプランニングをしたらよいのか分かりません。夫婦二人のプランづくりとは意外に大変なことが分かります。そこで家づくりの本質を改めて考えるのです。すると、「定年後の住まいはわがままに」がテーマに浮かぶのです。なるほどコンクリートのマンションやプレファブの住宅やツーバイフォーなど「壁の家」に住んできた人は開放的な伝統工法の木造の家を選択するのです。2025年現在、自然素材への関心が高まり、健康に配慮した住まいづくりも重視されています。

3. 個性を活かす空間デザイン

あるいはリフォームで室内をすべて自然素材の山小屋のような家にするなど、徹底的に“わがまま”をテーマとするのです。2025年現在では、個人の趣味やライフスタイルに合わせたオーダーメイドリフォームを提供する業者が増えており、より自由度の高い住まいづくりが可能になっています。

■イラスト:中庭に“減築”して家が明るく広くなる?(天野彰)
■イラスト:中庭に“減築”して家が明るく広くなる?(天野彰)

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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