寝室はいざとなれば別々にもなる「夫/婦寝室」に
そこで、住まいにおける「寝室」を何よりも最優先し、子どもは小さくても安全なベビーコットで一人で寝かせる癖をつけ、“明日の仕事のための休養をとる部屋”ではなく、むしろもっとパワフルで、もっとセクシーで、創造的で、二人のための魅力的な空間をつくるのです。
インテリアは “ど”派手に、床や壁をパステルカラーのオレンジ色に、マンゴーシャーベットのような情熱的な色をドアや枠回りに、天井はおいしそうなクリーム色にするのです。
そして、「夫婦」は一つではなく「夫」と「妻」で、和洋の好みもあれば寝室はいざとなれば別々にもなる「夫/婦寝室」にするのです。
この「夫婦寝室」の間の「/」は襖(戸ぶすま)で、イラストやプランのように一つの寝室でありながら、妻のこだわり、夫のこだわりを最優先して、妻は“ヴェルサイユ宮殿の寝室”夫は“武家屋敷の座敷”の二つの寝室にもなるのです。
■イラスト1:「夫/婦寝室」左が妻のベッド、右が小上がりの夫の座敷(左画:天野彰)
■プラン1:イラスト1同様「夫/婦寝室」のプラン、クロゼットも別々にする(右画:天野彰)