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『高齢未婚者の時代』子育て疲れが夫婦の寝室を決める?

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かつて、「家」は夫婦と子どもたちが共に過ごす場所であり、寝室は夫婦の絆を深めるための特別な空間でした。しかし、現代社会では、家族のあり方やライフスタイルが多様化し、住まいの形も大きく変化しています。もともと世は親の世帯に“寄生する”パラサイト・シングルとか、独身貴族などと言った高齢未婚者の時代となっています。2025年現在、晩婚化、未婚化、離婚率の上昇など、家族の多様化はますます進んでおり、単身世帯の増加や、事実婚、同性婚など、様々な家族の形が認められるようになってきました。

子育ても往年の未婚の母ならぬ、堂々としたシングルマザーの時代へと進化しているのです。この背景には女性の社会への進出があり、自立できる女性が多くなっているからなのですが、問題は、既に少子化は彼らの親たち世代に始まっていて一人っ子の世帯も多く、いつまでも親元に居ることができるとも言うのです。これは男性も同じで、ある程度の広さの家なら部屋があり、しかも最近の親は高齢でも若くて元気で面倒見も良く、彼らの衣食の心配もなく、ますますパラサイト化し、あえて相手を探さずとも何の不自由も無いと言うのです。なるほど独りでも、シングルマザーでも、生活費や住む家はある。残業で遅くなれば親が食事をつくってくれて洗濯もやってくれるのです。結果 “結婚の必然性”はますます遠のいて行くと言う次第なのです。2025年現在、マッチングアプリや婚活サービスの多様化により、出会いの機会は増えているものの、結婚に対する価値観は多様化しており、必ずしも結婚を必要と考える人が増えているわけではありません。

しかも悪いことに、友人の既婚者たちは育児の大変さや亭主や女房の愚痴ばかりで、ますます彼らは縁遠くなって行くとも言うのです。特に元来がまじめな女性方はきっちりしていて、経済力や生活力も身に付いていて、さらに世間が広くなるにつれ、同世代の“そこそこの男性”では物足りず?しかも男性たちもそんな“強い女性”を妻にするなら「独りの方がいい」などと敬遠してしまっているのかも知れません。

1. 種の保存と個人の幸福

しかし、ヒトも原点に戻れば“種の保存”が根底にあり、次第に本能的にも独身に違和感が生じ、いずれ寂しさやむなしさも増してくるとも言うのです。それが原因か、高齢独身者は増え続けつつもやがて結婚し、新たな夫婦は結婚しても子どもを産まないか、産んでもせいぜい1人で、しかも慣れない子育てに翻弄させられるようになるのです。2025年現在、晩婚化や少子化が進む一方で、不妊治療の技術も進歩しており、高齢出産を選択する夫婦も増えています。また、ペットを家族の一員として迎え、愛情を注ぐ人も増えており、「家族」の定義も多様化しています。

2. 多様化する家族と住まいの形

そんな時代背景からか、現代の夫婦の家づくりの中では互いのプライバシーが優先され、夫婦の寝室のウエートは意外に低くなっているのかも知れません。このことは結婚間もない夫婦の家はとりあえず「夫婦寝室」は持ちつつも互いの部屋も確保し、次第に寝室も分け、夫婦が勝手に休むと言うことも多くなっているようです。2025年現在、テレワークの普及により、夫婦それぞれが自宅で仕事をするためのスペースを確保する

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
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