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夫婦の寝室、見直さないと損!睡眠の質を劇的に変える〇〇とは?

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「家」は「いへ」、すなわち「寝る戸」と言いました。ならば夫婦の寝室こそ家の中心です。すなわち寝室は住まいの中で最も大切な場所と言えましょう。しかし、現代社会では、夫婦の寝室が必ずしも安らぎの空間とは言えない現状があるようです。2025年現在、共働き世帯の増加や、個人のライフスタイルを重視する傾向から、夫婦の寝室のあり方も多様化しています。快適な睡眠環境を整えることは、夫婦関係の円満さにも繋がると言えるでしょう。

  • 「いびきがうるさくて寝られない!」
  • 「寝たかと思うと相手に起こされてしまう!」
  • 「クーラーやヒーターのON・OFFで毎夜もめている!」

まさしく夫婦の「個人差」・「時間差」・「温度差」の夫婦寝室での「三大問題点」です。なんと皮肉にも夫婦の寝室こそが、お互いの安眠を妨害していたと言うのです。
これは「同床異夢」どころか「同床違和」で、仲良し夫婦のダブルベッドの「同室同床」から、とりあえず「同室異床」のツインベッドとなり、あげくの果ては「異室異床」の夫婦別室の「寝室」となるのです。

1. 高齢夫婦の別室就寝はリスクも

実は高齢化してからはこの夫婦別室が危険なのです。このことを夫婦の危機だなどと野暮なことは言いませんが、深夜、もし夫と妻のどちらかの寝室でまさかの異常や異変があった場合互いが知らずにいて大事に至ることがあり得るからです。これでは夫婦が一緒に暮らしている意味がありません。2025年現在では、AIを活用した見守りセンサーなどが開発されており、異変を早期に検知し、家族や介護サービスに通知するシステムも普及しつつあります。

2. 子育てと夫婦の寝室の変化

しかし実際はと言うと、新婚当初はともかく、子どもができるとその瞬間に夫婦は子ども優先となるようで、妻は子どもに添い寝したり、ついには子ども部屋に寝て育児優先の家となり、以来「夫婦の寝室」は別々となってしまうと言うのです。

3. 夫婦の寝室から見えてくるもの

そこでちょっと最近の「夫婦の寝室」のありかたや、さらには「夫婦」のことを調べてみますと・・・まずその結婚自体に問題もあり、夫婦の成り立ちや、大げさに言えば夫婦の“意味”そして夫婦の“価値感”までが妙に気になり出すのです。2025年現在、夫婦共働きが当たり前となり、家事や育児の分担をめぐる問題、仕事と家庭の両立の難しさなど、夫婦関係に影響を与える様々な要因が存在します。夫婦の寝室は、そうした現代社会における夫婦関係を映し出す鏡と言えるかもしれません。

4. 快適な夫婦の寝室を作るためのヒント

それでは、夫婦が安心して眠り、良好な関係を築くための寝室とは、どのようなものでしょうか?以下に、2025年における快適な夫婦の寝室づくりのヒントをいくつかご紹介します。

  • 個々の睡眠スタイルを尊重する:

    いびき、寝返り、起床時間など、睡眠に関する習慣は人それぞれ異なります。お互いの睡眠を妨げないように、寝具を分けたり、寝室を分けるなどの工夫が必要です。2025年現在では、個々の体圧分散に優れたマットレスや、 (吸音)効果の高い壁材なども開発されており、快適な睡眠環境をサポートしてくれます。

  • に加湿器や扇風機などを活用したり、IoTを活用したスマート空調システムを導入することで、個別の温度・湿度管理が可能になります。

  • 照明を工夫する:

    寝室の照明は、明るすぎると睡眠を妨げてしまう可能性があります。調光機能付きの照明や、間接照明などを活用し、リラックスできる空間を作りましょう。2025年現在では、体内時計を整える効果のある、光の色温度を調整できる照明なども登場しています。

  • アロマを活用する:

    アロマは、リラックス効果や安眠効果を高める効果があります。ラベンダー、カモミール、サンダルウッドなど、自分に合った香りを選びましょう。2025年現在では、AIが睡眠状態を分析し、最適なアロマを自動で噴霧するディフューザーなども開発されています。

  • 寝具にこだわる:

    マットレス、枕、シーツなど、寝具は睡眠の質を大きく左右します。体圧分散性、通気性、吸湿性などに優れた寝具を選び、快適な睡眠環境を整えましょう。2025年現在では、個々の体型や睡眠姿勢に合わせてカスタマイズできるオーダーメイド寝具なども人気を集めています。

  • デジタルデバイスの使用を控える:

    寝る前にスマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスを使用すると、ブルーライトの影響で睡眠の質が低下する可能性があります。就寝前1時間程度は、デジタルデバイスの使用を控え、リラックスできる時間を過ごしましょう。2025年現在では、ブルーライトをカットするメガネや、就寝前に自動で画面の色温度を調整するアプリなども活用されています。

  • 音環境を整える:

    騒音は、睡眠を妨げる大きな要因となります。耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンなどを活用したり、二重窓や防音カーテンなどを設置することで、静かな睡眠環境を整えましょう。2025年現在では、AIが周囲の騒音を分析し、最適な周波数の音を生成して騒音を打ち消すノイズキャンセリングシステムなども開発されています。

5. まとめ

夫婦の寝室は、単なる睡眠の場ではなく、夫婦関係を育む大切な空間です。2025年現在では、様々な技術や製品を活用することで、より快適で、より安らげる寝室を実現することができます。今回ご紹介したヒントを参考に、お互いを尊重し、快適な睡眠環境を整えることで、夫婦円満な生活を送ってください。

理想的な睡眠環境に関するご相談は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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