部位別DIYリノベーションのポイント~ 壁・天井編
前回はトイレのDIYリノベーションについてポイントをまとめました。今回は、壁・天井のDIYリノベーションについて。
壁・天井ともに、しっかり確認し慎重にリノベーションすること
間取りの変更は、狭い部屋を広く見せるテクニックの一つ。余分な壁や天井を取ることによって、開放的な気分になれます。
ただし、戸建て・マンションともに注意しなければならないことは、どの家でも、その壁を抜いてしまうと耐震性が大きく低下したり傾いてしまう壁(耐力壁)があるのです。どの壁が耐力壁になるのか、よくわからない時は、建築の知識がある人に来てもらって、一度現地を見せてみましょう。どの壁が耐力壁かどうかわからないときは、クロスをはがしてから石膏ボード(プラスターボード)を外してみて、もし補強が見つかったら、その壁を解体してはいけません。
また、天井をはがすときは、必ずマスクと保護メガネをつけてから解体しましょう。
忘れがちなことですが、天井をはがすと空間のボリュームが大きくなるため、空調の効きが悪くなる場合があります。上階の構造が現わしとなることから、オシャレな印象になりますが、天井をはがすことによるデメリットも考えて取り組みましょう。
DIYリノベーションは自分でできることできないことをしっかり把握することが大切
DIYリノベーションは、いろいろな工事を自分自身で行なうことから、家に対する愛着が格段に高まります。さらに、流行のオシャレなインテリアや家の構造も手に取って理解できるし、なによりも自分の好みにピッタリの住まいが安価にできるメリットがあります。
ただし、万が一火災や漏水といった事故をはじめ、慣れない電動工具を使って大怪我を負ってしまったら、楽しいはずのDIYリノベーションが一生かけても償いきれない後悔の原因となってしまう可能性もありえます。
アレもやってみたい、コレもやってみたい、と夢膨らむDIYリノベーションではありますが、計画の段階から自分でできること、自分ではできないことをしっかり見極めてから、安全なDIYリノベーションに取り組みましょう。