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DIYリノベーションの注意点【 工事着手から 】

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前回に引き続き、DIYリノベーションで注意すべきポイントをご紹介いたします。
しっかりした事前調査をもとに、いよいよ、解体・工事に着手します。DIYモチベーションを維持するには、ひとりで工事にとりかかるのではなく友人も誘い何人かで作業することで、気持ちもやる気も盛り上がります。

いよいよ工事開始。友人にも手伝ってもらうのが吉!

解体材は、事前に自治体に確認し分別しましょう

解体は丁寧に進めましょう。手間がかかる印象がありますが、解体材の分別やリフォーム工事にかかる手間を考えると、全体の作業が楽になり、建物の構造も理解できます。
解体した石膏ボードや木材などは、分別して処分する必要があります。調子に乗っていい加減に解体すると、分別にたいへんな苦労を伴います。なお、ゴミの分別と排出方法は、お住まいの自治体によって異なります。解体前に、分別方法についてお住まいの自治体に確認しておくと、分別作業がはかどります。

電気工事や水道工事、ガス工事などは、専門家に任せましょう。

解体が済んだら、いよいよ期待に胸を膨らませながらリフォーム工事開始。

木工事や仕上工事は、DIYでできる要素がたくさんありますが、電気工事や水道工事、ガス工事は専門家に頼む必要があります。
特に電気工事は、配線の整理や照明器具の配線取り付け、コンセント増設、スイッチの移設など、細かな工事だけど有資格者でなければできない工事が、ことのほか多いことに注意が必要です。

構造に手を加える工事も、ひとつひとつの部材の重量だけで難易度が高いことから、無理はしないほうが良いでしょう。
断熱材の施工も簡単そうに見えますが、必要な断熱材を必要なところに確実に施工することは、未経験者にとって難易度が高い工事です。

仕上げ工事は一緒に工事が可能な施工会社を選ぶと、成功する確率が上がります!

また、工事完了前につまづく方々が多いのは、仕上工事における下地調整。
たとえば、床の水平をきっちりとるテクニックや床鳴りを避けるには、根太にどの程度の隙間を空ければ良いのか、壁面に塗装やクロスを張るにあたっての下地をどのように整えるか、といったノウハウについては、プロの職人さんはまず教えてくれません。

ただ、最近では、工事品質・安全管理や効率の面から、素人が現場に入ることを嫌がっていた会社でも、総建築コストの削減やお引き渡し後のコミュニティづくりの観点から、工事に問題ない範囲での素人参加を容認している建築会社も増えています。
このような会社を見つけることができれば、DIYリフォームが成功する確率は格段に高まります。

専門家を入れる場合、DIY工事の不具合は自己責任

ほとんどのリフォーム会社・工務店は各社の保証規約に基づき、所定の期間は工事内容に関する保証がつきます。つまり、リフォーム会社によるリノベーションを行ったあと不具合が生じた場合は、保証の範囲内での対応があります。ただし、当たり前の話ですが、ご自身でDIYリノベーションをする場合、および、DIYリノベーションをした部分は全て自己責任となります。
リノベーション工事時の施工ミスや、各機器の初期不良などに気づかず工事を進めてしまうなど、考えられない不具合が発生してしまうこともありえます。

住まいとしての機能を改善し、長期的に住むことを重視する場合、成功する秘訣は、自分には難易度が高い工事と考えられるリノベーションを、専門の会社に依頼する方が良いでしょう。

次回は、住宅の部位別DIYリノベーションにあたり、配慮すべきポイントについて解説します。(こちら

住生活コンサルタント 早坂淳一住生活コンサルタント 早坂淳一

住生活コンサルタント 
早坂淳一
ネクスト・アイズ株式会社

大手百貨店にてクレジットカード事業の立ち上げやポイントカードシステムの運用、全店販促支援システムの運用、売場リニューアルブロジェクトなど、新規事業を中心とした業務に従事。 その後、携帯キャリア店舗改善プロジェクトや不登校児童・生徒活動支援プロジェクト、工務店支援プロジェクトに従事したのち、工務店にて営業を経験し、現在は第三者機関ネクスト・アイズにて、住宅コンサルタントとして活躍中。

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