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【リフォーム詐欺激増中!】見積書の落とし穴と自衛策を徹底解説

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リフォームを検討する際、必ずと言っていいほど手にするのが「見積書」です。しかし、見積書の見方を知らずに、そのまま業者に任せてしまうのは危険です。見積書は、リフォームの成否を左右する重要な情報源であり、しっかりと理解することで、悪徳業者を避け、適正価格で理想のリフォームを実現することができます。

しかし、見積書の見方といっても、それのみで全てがわかる人などいません。リフォーム会社から提示された見積書を理解するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。

1. 見積書と添付書類の重要性

リフォームの見積書は、単独で完璧な情報を提供するものではありません。見積書の内容を深く理解するためには、以下の添付書類との照らし合わせが不可欠です。

  • 平面図: リフォーム後の間取りを示す図面。
  • 立面図: 建物の外観を示す図面。
  • 断面図: 建物の内部構造を示す図面。
  • 外部・内部仕上げ表: 各部位の仕上げ材(床材、壁材など)の詳細を示す表。

特に重要なのは、外部・内部の仕上げ表です。これがないと見積書だけでは、詳細なものでない限り、正確な情報を読み込むことができません。これらの図面と仕様書を基に、見積書の各項目が適切かどうかを判断していく必要があります。

2. 仕上げ表のチェックポイント

仕上げ表には、各階、各部屋の床・壁・天井の仕上げ材、設備機器の種類、メーカー名、大きさ、品番などが詳細に記載されています。これらの情報を見積書と照らし合わせ、以下のポイントをチェックしましょう。

2.1 各部位の仕上げ材

床、壁、天井に使用される素材の種類(フローリング、クロス、タイルなど)が明確に記載されているかを確認します。素材の種類だけでなく、グレードや品番まで記載されているのが理想的です。

2.2 設備機器の詳細

キッチン、浴室、トイレなどの設備機器については、メーカー名、型番、サイズ、グレードなどが詳細に記載されているかを確認します。型番が分かれば、インターネットで仕様や価格を調べることができます。

2.3 各項目の数量

各仕上げ材や設備機器の数量が、図面と一致しているかを確認します。特に、床面積や壁面積などの数量は、見積金額に大きく影響するため、注意が必要です。

3. 見積金額の内訳を理解する

リフォームの見積書は、大きく分けて以下の項目で構成されています。

  • 材料費: 仕上げ材、設備機器、その他材料の費用。
  • 労務費: 職人の人件費。
  • 諸経費: 現場管理費、運搬費、廃棄物処理費用など。

見積金額が適正かどうかを判断するためには、これらの内訳をしっかりと理解することが重要です。

3.1 材料費の妥当性

設備機器などの単価が、定価からどれくらいの割引率になっているかを確認します。一般的に、リフォーム業者の仕入れ率は、定価の50%程度が適正とされています。仕入れ率が70%前後まで高くなっている場合は、注意が必要です。

3.2 労務費の妥当性

労務費は、職人の人工数(日数)と単価で計算されます。工事内容に応じて、適切な人工数が計上されているかを確認します。人工数が多すぎる場合は、工事期間が長くなることを意味し、費用も高くなります。

3.3 諸経費・現場経費の透明性

諸経費や現場経費は、見積金額全体の10~15%程度が一般的です。諸経費の内訳が不明瞭な場合や、金額が異常に高い場合は、業者に詳細な説明を求めましょう。

4. 悪質な見積書を見抜くポイント

以下のような見積書は、悪質な業者の可能性が高いため、注意が必要です。

  • 一式表示が多い: 各項目の内訳が記載されておらず、全て「一式」でまとめられている。
  • 材料と工賃が分離されていない: 材料費と労務費が明確に区別されていない。
  • 諸経費・現場経費が計上されていない: 諸経費や現場経費が記載されていない、または金額が異常に低い。
  • 大幅な値引きを提示する: 他社よりも大幅な値引きを提示して、契約を急がせる。
  • 契約を急がせる: 見積もり後、すぐに契約を迫ってくる。

これらの特徴が見られる場合は、契約を慎重に検討し、他の業者にも見積もりを依頼することをおすすめします。

5. 具体的な事例で確認する

例えば、これは浴室改修工事の見積書ですが、床・壁・天井に何が使われているのかは全くわかりません。100角タイル(10cm×10cmの大きさ)なのか、300角(30cm×30cmの大きさ)の大理石なのか、浴槽もホーローなのか人口大理石なのか、その大きさも幅が1200(1m20cm)のものなのか1600(1m60cm)なのかは不明です。

後から一番安いものだと言われ、変更したら金額がかなり高くなったという話の典型です。こんな簡単な手口に乗らないよう充分配慮すべきです。

上記のような見積書では、工事後に「当初の予定よりもグレードの高い素材を使用したため、追加料金が発生します」などと言われ、高額な請求をされる可能性があります。見積もり段階で、使用する素材の種類やグレードを明確に確認しておくことが重要です。

6. 契約は慎重に!

見積書の内容に納得したら、いよいよ契約です。しかし、契約は慎重に行う必要があります。

  • ・契約書の内容を隅々まで確認する
  • ・不明な点は業者に質問し、納得できるまで説明を求める
  • ・クーリングオフ制度について確認する

契約後でも、一定期間内であれば無条件で契約を解除できるクーリングオフ制度があります。クーリングオフ制度を利用すれば、万が一トラブルが発生した場合でも、安心して契約を解除することができます。

7. まとめ

リフォームの見積書は、リフォーム成功のための羅針盤です。本稿で解説したポイントを参考に、見積書をしっかりと読み解き、信頼できる業者を選び、理想のリフォームを実現してください。

リフォームに関するご相談は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

住生活コンサルタント 小野 信一住生活コンサルタント 小野 信一

住生活コンサルタント 
小野 信一
ネクスト・アイズ株式会社

『こんな私に少しでも好感をもっていただけたら、あなたのお役に立てるかもしれません。メールやお問い合わせ、是非お待ちしております。』
一般消費者への家づくり情報を発信する「ハウスネットギャラリー」を運営する一方、「欠陥住宅を造らない会」、「ちっちゃな工務店クラブ」事務局も兼務。一般消費者への住まいの相談業務は2500人以上を数えます。
その豊かな実例をもとに“家づくり必勝法”(NHK出版)を発刊。
経済産業省 住宅産業関連ニュービジネス支援策検討委員会委員。 日本FP協会会員。

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