高齢者と同居するならバリアフリーへのリノベーションが必要?
年齢を重ねていく両親といつかは一緒に住みたい、あるいはすでに同居しているという人も多いでしょう。人間は年をとれば足腰が弱くなっていくもの。今は元気な親御さんもいつかは階段の上り下りが辛くなり、もしかしたら車椅子を使うことになるかもしれません。そうなった時、今の家で暮らせるのか?というのは大きな問題です。「バリアフリー」という言葉が広まって久しいですが、実際将来に備えて自宅をバリアフリー住宅にリノベーションしている人はどれくらいいるのでしょうか?アンケートをとってみました。
【質問】高齢者とお住みの方、住む予定のある方!あなたの家はバリアフリーですか?
【回答数】 はい:23 / いいえ:77
いつかは必要、でもまだまだ先のことだから…
アンケートの結果「いいえ」と答えた人が全体の7割以上。まだまだ現実は厳しいようです。
・今後近い将来に住むことになろうと分かっていますが、住む前に何かしらバリアフリーのリフォームか、お金があればリノベーションをしたいと考えている。(30代/女性/会社員)
・バリアフリーに基本的になっていません。必用に応じて少しずつバリアフリーに改造していってます。家を建てるときに、バリアフリーのことを考えるべきでした。反省点です。(40代/男性/会社役員)
・家を買った当初は母も元気でしたし、あまり考えていませんでしたが、もし一緒に暮らすならバリアフリーにリフォームするか、リノベーションしてもらう予定です。(40代/女性/専業主婦)
・古い家なのでバリアフリーではありません。高齢でない私でもつまずく場所があるのでバリアフリーにしたいです。(40代/女性/専業主婦)
バリアフリーが必要になるのはまだまだ先のこと。そう思って対策をしていなかったという人が多くいます。特に一戸建ての場合は段差の大きい玄関、急な階段など高齢者が暮らしにくい作りになっており、皆さんいずれはリフォームやリノベーションが必要になることは覚悟しているようです。ちなみに実はこうした段差のない家は、高齢ではない人にとっても暮らしやすい家なのですよね。これから新築する人ならぜひ考えておきたいポイントです。
最初からバリアフリーの家を購入、自分の老後も安心
一方、「はい」と答えた人は23パーセント。いったいどんな考えでバリアフリーにしたのでしょうか?
・バリアフリーが話題になっている頃のマンションを買ったので、バリアフリーです。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・祖父の介護をしていたので、一階部分はすべてバリアフリーになっていて快適な家になりました。(20代/女性/学生)
・家族と住むかどうかは分からないが、自分たちが長く住むにしてもバリアフリーであった方がいいと思ったから作る段階でそうしてもらった。(40代/男性/自由業・フリーランス)
・現在は高齢者との同居はしておらずする予定は未定ですが、オールバリアフリー住宅です。トイレやお風呂場に手すりがついていたりとお年寄りには住みやすい。家族や自身がが腰痛持ちなので助かります。(20代/女性/自由業・フリーランス)
新しい物件では意外と最初からバリアフリーになっているものも多いようです。両親と同居の予定がある人はもちろん、そうでない人も自分が一生住む家であれば自身の老後を考えてバリアフリー住宅を選ぶ、ということもあるでしょう。また若い人であっても腰痛がある人もいたり、あるいは体調を崩してしまったりすることもあり得ます。バリアフリー住宅とは高齢者のための住宅というよりは、誰もが住みやすい住宅なのかもしれませんね。
子どもから高齢者までみんなが安心して暮らせる家に
人間誰しも遠い将来のことは想像しにくいもの。必要に迫られてから対応を考える、というのは誰にでもあることです。アンケートの中では最初からバリアフリーにしておけばよかった、と後悔している人もいますが、リフォームやリノベーションを行うことで今の住まいをバリアフリーにすることは可能です。バリアフリー住宅は、高齢者はもちろん小さいお子さんのいる人にとっても安心して暮らせる家です。条件によっては国や自治体から補助金や減税といった形で支援を受けられることもありますから、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2015年08月04日~2015年08月18日
■有効回答数:100サンプル