介護に備えてリノベーションが必要になる箇所
高齢者がいる家庭では、後の介護の必要性について想定しておかねばなりません。将来の介護に備えて、バリアフリーのリノベーションを行っておくことがおすすめです。ここでは住宅内で、どのような場所にリノベーションが必要であるのかについてまとめていきます。

1. どんな場所がバリアフリー化が必要になりそう?
将来介護が必要となるその時に備えて、リノベーションの計画を立てることは大変望ましいことです。まずは、どのような場所がバリアフリー化を必要としているかについて、把握しなければなりません。代表的な場所としては、敷居などの床の段差があります。小さな段差でも、つまずきの原因となり、転倒のリスクを高めます。また、滑りやすいフローリングにも、バリアフリーのリノベーションによる改善が必要です。特に水回りは濡れると滑りやすくなるため、注意が必要です。その他、水周りのリノベーションにも、高齢者に使いやすい住まい作りをするには気を配らねばなりません。例えば蛇口。握力が弱い人でも扱いやすいレバーハンドルを採用した洗面台にしてみてはいかがでしょうか。またキッチンや洗面所での作業のために、椅子に座って作業を行えるようにしたり、風呂場に手すりや呼び出しボタンを設置したりするなどの対策も考えておきたいですね。 近年では、IoTを活用したスマートホーム化も進んでいます。例えば、人感センサーライトで夜間の移動をサポートしたり、スマートスピーカーで家電を音声操作したりすることで、より安全で快適な生活を送ることが可能です。
3. 注意すべき点は?
上記のようなバリアフリー化を行うのは大事ですが、よく考えて検討した上で住宅のバリアフリー施工を行わなければ、かえって問題が生じる事もあり、良かれと思って改善したことがかえって使いづらくなってしまうということもよくあります。特に障害や弱ってしまっている体の部位によって必要な対策は変わってきますのでよく話し合って決める必要があります。また、可能な限り段差を減らそうと思っても配管の関係上どうしても段差ができてしまうこともあります。その際は、どの部分に段差を設けるのかなども考える必要がります。 バリアフリーリノベーションを行う際には、専門家(福祉住環境コーディネーターなど)に相談し、個々の状況に合わせたプランを立てることが重要です。 また、介護保険や自治体の補助金制度を利用できる場合があるため、事前に確認しておきましょう。 補助金制度は、年々内容が変わるため、最新情報を必ず確認してください。 相見積もりを取り、複数の業者からプランと見積もりを比較検討することも大切です。
4. リノベーション箇所ごとの詳細なポイント
廊下
- 手すりの設置: 歩行をサポートし、転倒を予防します。
- 照明の増設: 夜間の移動を安全にします。
- 幅の拡張: 車椅子での移動をスムーズにします。
- 滑りにくい床材への変更: 転倒を予防します。
階段
- 手すりの設置: 両側に設置し、昇降を安全にします。
- 滑り止め加工: 階段の踏み面に施し、滑り止め効果を高めます。
トイレ
- 手すりの設置: 便器の横や背面に設置し、立ち座りをサポートします。
- 便座の高さ調整: 高齢者に合わせた高さに調整します。
- 暖房便座の設置: 冬場の寒さを軽減します。
- 緊急通報装置の設置: 緊急時に外部に連絡できるシステムを導入します。
浴室
- 手すりの設置: 浴槽の出入り口や洗い場に設置し、転倒を予防します。
- 滑り止め加工: 浴槽内や洗い場に施し、滑り止め効果を高めます。
- 洗い場の椅子設置: 立ち座りの負担を軽減します。
キッチン
- 高さ調節可能な調理台の設置: 車椅子での利用にも対応できる高さに調整します。
- IHクッキングヒーターの導入: 火を使わないため、火災のリスクを軽減します。
- 収納スペースの工夫: 高い場所や低い場所の収納を避け、手が届きやすい位置に配置します。
5. バリアフリーリノベーションで利用できる補助金制度(2024年最新情報)
バリアフリーリノベーションを行う際には、国や自治体の補助金制度を活用することで、費用負担を軽減できます。2024年現在、主な補助金制度としては以下のようなものがあります。
- 介護保険住宅改修費支給制度:要介護認定を受けている方が、自宅で手すりの設置や段差解消などの住宅改修を行う場合に、最大20万円まで支給されます。
- 地方自治体独自の補助金制度:各自治体によって、高齢者向けの住宅改修に対する補助金制度が設けられています。補助金額や対象となる工事内容などは自治体によって異なるため、お住まいの自治体の窓口に確認が必要です。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業:性能向上リフォームと合わせてバリアフリー改修を行う場合に、補助金が交付されます。
これらの補助金制度は、申請期間や条件が定められているため、事前に確認しておくことが重要です。 また、補助金の申請には、工事着工前に申請が必要な場合や、専門家の意見書が必要な場合がありますので、注意が必要です。
免責事項: この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の専門家のアドバイスに代わるものではありません。リフォーム計画を立てる際には、必ず専門家にご相談ください。また、補助金制度や介護保険制度については、最新情報を必ず関係機関にご確認ください。
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