一戸建てのお手入れ(メンテナンス)は部分ごとにチェック
どんなにていねいに住んでいても、すべての住宅の設備は劣化します。外壁や屋根も築年数が経過すると傷んできます。
また、外壁や屋根に小さなヒビがあると、そこから雨水が浸透して内部の腐食が少しずつ進んでいきます。
住宅の性能を維持して住宅の資産価値が下がることを少しでも遅らせるためにも、常に定期的なお手入れ(メンテナンス)を心がけましょう。
■マイホームのお手入れ
戸建住宅の場合、住まいのお手入れ(メンテナンス)は家主が管理しなければいけません。
住みながら家の状態をチェックし、補修が必要な部分は早めにお手入れ(メンテナンス)しておきましょう。
床や壁の汚れや小さなキズは、自分でできる場合もありますが、『あとでまとめてメンテナンス』と考えていると、まとめてメンテナンスする時間や費用が大きくなってしまいます。
また、基礎や外壁、屋根など大がかりな不具合や傷みは、ほぼ自分で対処することは、安全面・技術面で難しいことが大半です。その家を施工した住宅会社や住宅リフォーム・住宅メンテナンス会社に相談しましょう。
■自分でできるメンテナンス、できないメンテナンス
日常的なお手入れ(メンテナンス)は、家主が行なうべきことです。
ふすまや網戸の貼り替え、トイレ詰まりの解消、ペンキ塗り替えなど、趣味の延長やDIYでできることであれば、積極的に行ないましょう。
ただし、大規模なメンテナンスや有資格者が行なう工事となると、自分で対処することはできません。シロアリ予防の防蟻処理やガス管の取り替えなど、素人には不可能な工事もたくさんあります。柱や梁、土台や基礎、天井裏や屋根などの構造にかかわる部分や雨漏りなどによる腐食や劣化が心配なところは、数年ごとにプロに点検してもらうほうが良いでしょう。
快適な生活を維持して住まいの資産価値が下がることを少しでも遅らせるためにも、住み始めてからの年月に応じたお手入れ(メンテナンス)にはどんな内容があり、自分でどこまでできるのか、どのメンテナンスはプロに任せるのか、しっかり把握したうえで、自分でできることは自分で、プロにお願いしたほうが良いことは、プロに任せましょう。