自分でできるリノベーションって?
自作の趣味を活かしてリノベーションに取り組んでみようと考えると、夢が広がるというものです。しかし、個人ができることには限界がつきものです。せっかくの我が家を台無しにしないよう、自分でできるリノベーションか、プロに任せるべきか、今一度検討してみることが大切です。
自分でできる・できないの区分は?
DIYという文化が広く浸透するようになってきた昨今、リノベーションに取り組んでみたい!と熱意溢れる方や、自作すれば安くあげられるんじゃないの?と希望を抱く方も多いことでしょう。しかし、自宅に手を加える前に、何ができるか、できないか、という点についてはきちんと把握しなくてはなりません。
その境界線はずばり、作業に必要となる工具によって決まります。例えば通常のドライバー一本でできる作業は勿論、自分でできます。しかし、仕上がりにレーザー水平器を要したり、工具の中でもフライス、レシプロソーといった、より特殊なものを用いたりするケースでは厳しくなります。勿論、趣味が高じてこういった器具を全て備えてしまう方も中にはいますので、どこまで頑張ることができる挑戦することも醍醐味です。ただ、それらの工具がない場合は、良い仕上がりのためにも、プロに任せることを検討しましょう。
自分でできる代表例
では、リノベーションの中で自作しやすい部分ってあるの?と不安になった方もいるかもしれませんが、幾つかオススメできるものがありますのでご安心ください。
まずは、壁。クロスの張り替えや塗り替えは、ホームセンターで材料も手に入れやすく、また慣れれば簡単にできるようになります。同様にフローリングを重ね貼りは、床下地などを剥がさないで済むので、お手軽に実行できます。
細かい部分では、照明の交換がもっとも簡単な部類になります。また、トイレや洗面台回りも、水を流すバーの取り換え、便座の交換などは、部材も入手しやすく自作しやすいポイントとなります。特に水回りで有名なメーカーのうち、TOTOはホームセンター専用のラインナップもあり揃えやすく、同じく老舗であるINAXはメーカー取り寄せになることも多いので、メーカーにこだわりがある場合は注意しましょう。
プロに任せる代表例
残念ながら自作リノベーションがおすすめできないケースについては、まず床の張替えがあげられます。床下地は複雑な構造になっていることが多く、また仕上がりにレーザー水平器といった特殊な工具を用いるべき作業であるため、個人が気軽に剥がしてしまうと、修復不可能になりかねません。また、細部の処理に失敗すると隙間ができるといった不具合が生じかねません。
次にプロに任せるべき個所は、照明の中でもダウンライトになっている場合です。ダウンライトはシーリングライトとは異なり、家の天井などに穴をあけて埋め込んでいます。ダウンライトには様々な種類があり、電気が切れた電球の取り外しができないものまでありますし、電気系統の配線や穴の処理などを含めると、ほぼ個人での対応は不可能と考えた方がよいでしょう。
何気ない部分、小さい範囲でもプロに任せるべきところは、きちんとプロに任せることをおすすめします。