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戸建住宅の”温度格差”はリノベーションで解決!?

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最近、度々聞くようになった「リノベーション」という言葉。
老朽化した住宅を修繕して新築のような状態に戻す「リフォーム」に対し、既存の建物に工事を行い、新築の状態よりも良い状態にしたり、価値のある機能を付加したりすることを「リノベーション」といいます。たとえば、構造上、どうしても部屋ごとに温度が違ってしまうような建物において、空調設備を変更したりすることで、建物内の温度の”格差”を無くすのもリノベーションであり、温度差について悩んでいる方も多いかもしれません。そこで、住宅内の1階と2階で温度差があるのかアンケートで調査しました。

温度差はリノベーションで解決?

【質問】一戸建てにお住まいの方に質問です!1階と2階、温度差はありますか?
【回答数】 ある:93 / ない:7

>戸建住宅の”温度格差”はリノベーションで解決!?

夏は暑く、冬は寒い!2階の部屋の環境は厳しい!

アンケートの結果、実に9割以上の住宅で、部屋ごとに温度差が【ある】と回答しました。

・一階から二階に上がる階段のちょうど真ん中から温度が上がって暑く感じるからです。(30代/女性/専業主婦)
・夏は、夕方以降になると熱が二階にこもって明け方までムシムシします。冬は、二階の方が寒くて、ストーブをつけてもいつまでも暖まりません。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・夏は2階がとんでもなく暑い。日当たりがよいからだと思う。1階は日当たりが悪いおかげで夏は過ごしやすい。(50代/女性/専業主婦)
・かなりあります。二階は日当りも良く、サウナ状態なのに対し、下は日陰で寒い。(30代/女性/自由業・フリーランス)

一戸建ての場合、2階の方が日当たりがよく、日に当たって熱くなった屋根からも熱がこもるため、温度差があると回答した住宅の内、ほとんどが夏は2階が暑いと回答しました。
また、風の当たる面の大きさの問題なのか、逆に冬は2階の方が寒いという回答も目立ちました。一戸建ての住宅に住む多くの人は、夏は暑く、冬は寒いという厳しい住宅環境と闘いながら生活をしているようです。

部屋の条件を合わせることができれば、全部屋快適!

アンケートの回答の内、全体の7%の方は、階数による温度差は【ない】と回答しました。

・日当たりがいい家なので、一階と二階で温度差を感じたことは全くありません(30代/男性/自営業(個人事業主))
・窓をあければだいたい同じだし、冬は各部屋にストーブがあるので、きっとどこも同じ温度になっているはず。(20代/女性/学生)
・それぞれの部屋にエアコンがあるので温度差を感じたことはありません。(20代/女性/パートアルバイト)

温度差は【ない】という回答で目立つのは、部屋の条件についての意見です。温度差を感じないという住宅では、どの部屋も同じように日当たりがよい、どの部屋にも風を通せる窓がある、各部屋にエアコンやストーブがある等、1階と2階で部屋の条件が同じになっていることがわかりました。やはり、各部屋に空調を整えるための設備があることで、階数による”格差”がなくなるようです。

”温度格差”は『元々だからしょうがない…』なんてことはない!

アンケートの結果では、ほとんどの住宅で”温度格差”を感じているものの、各部屋の条件を同じように整えられている住宅はまだまだ少ないようです。
一戸建て住宅でも、特に全館空調システムを導入している建物では、設備を全て入れ替えるのは大掛かりな工事となってしまうことが多いかもしれません。しかし、せっかくの一戸建て住宅であればこそ、既存の建物のことだからとあきらめてしまう前に、リノベーションも選択肢の一つとして検討する価値はあるかもしれませんね。

  ■調査地域:全国
  ■調査対象:年齢不問・男女
  ■調査期間:2015年08月04日~2015年08月18日
  ■有効回答数:100サンプル

住生活コンサルタント 小野 信一住生活コンサルタント 小野 信一

住生活コンサルタント 
小野 信一
ネクスト・アイズ株式会社

『こんな私に少しでも好感をもっていただけたら、あなたのお役に立てるかもしれません。メールやお問い合わせ、是非お待ちしております。』
一般消費者への家づくり情報を発信する「ハウスネットギャラリー」を運営する一方、「欠陥住宅を造らない会」、「ちっちゃな工務店クラブ」事務局も兼務。一般消費者への住まいの相談業務は2500人以上を数えます。
その豊かな実例をもとに“家づくり必勝法”(NHK出版)を発刊。
経済産業省 住宅産業関連ニュービジネス支援策検討委員会委員。 日本FP協会会員。

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