スケルトンリフォームはマンションの注文住宅、最新設備で我が家仕様に完全カスタマイズ
フルリフォームとスケルトンリフォームの違い
ひとくちにマンションリフォームと言っても、工事方法や範囲により目的と効果が大きく変わります。特に注意したいのが、一般的にフルリフォームと呼ばれているものと、スケルトンリフォームとの違いです。
フルリフォームはそのまま直訳すれば全体的にリフォームするという意味で、キッチンや浴室などの水まわり設備の入れ替え、壁紙やフローリングの交換、和室を洋室に変更する、キッチンを対面スタイルに移動させるなどの間取り変更を行うこともあります。しかしはっきりとした定義は無いので、表面の見える部分だけを新しくした場合もそう呼ぶケースがあります。
スケルトンリフォームとは、スケルトンつまり骨組みだけを残すリフォームという意味で、マンションの場合はコンクリートの壁や床、天井ををむき出しにするまで解体撤去し、内側部分を全て新しくつくり直すことを言います。
スケルトンリフォームは、デザイン性だけでなく、隠れた「性能面」も強化できる
スケルトンリフォームには大きなメリットが2つあり、1つめは何もない空間にいちから新しく床や壁を作るので、ホテルのような大空間のワンルームにしたり、
玄関土間を広げて自転車置き場を作ったり、間取りも仕上げも自由自在にできるところにあります。言ってみればマンションの注文住宅を作るようなものですから、我が家仕様に完全カスタマイズした、自分にとって本当に居心地のいい住まいづくりが可能です。
ただし全解体するわけですから、廃材が多く出るため、その処理代が余分に掛かります。また構造によっては、スケルトンにしても間取り変更に制限が掛かる場合がありますので、マンション選びの段階で間取りの自由度を確認しておくといいでしょう。
2つめは、コンクリート面までむき出しにすることで、普段は壁や床の裏側に隠れている配管や配線、断熱材の様子を確認し、新しくできるところにあります。実際にスケルトンリフォームの解体現場に立ち合ってみると、北側のコンクリート面が断熱不足で黒くカビていたり、金属製の配管の劣化が進んで漏水しかかっていたりというような場面に出あうことがあります。
最新のマンションはこのような断熱性能が優れているので、夏涼しく冬暖かく、結露の悩みもほとんどありません。また配管も新素材でできているので寿命が長く、メンテナンスも容易になっています。このような性能や配管は、表には見えてきませんが、快適に便利に暮らすためにはとても大切な部分です。この先長く住むのであれば、表面の美しさばかりでなく、このような性能やメンテナンス面にもぜひ目を向けておきたいものです。
これらを全てきちんと確認し、最新の技術で新しくできるのがスケルトンリフォームのいいところ。立地を気に入ったけれど、古いので性能に不安がある、間取りが気に入らないといったような物件を見つけたら、スケルトンリフォームで理想の我が家づくりにチャレンジしてみて下さい。
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