【中古住宅を買ってリノベーション】注目のリフォーム一体型ローン
今号は、お気に入りの中古住宅を見つけた時に役立つ、リフォーム一体型ローンについてご紹介していきます。
■「リフォーム一体型ローン」リノベーション費用を住宅ローンで借りる
中古住宅購入に際して最も大きな課題は、住宅購入費用とリフォーム費用。
中古住宅の場合、快適に暮らすにはリノベーションは必須。
大規模な工事の場合、住宅購入費用とあわせリフォーム費用も借りる必要があります。
中古住宅を購入してリフォーム費用を捻出する方法は、以下の2点があります。
1.住宅ローンとリフォームローンを別々に借りる方法
2.リフォーム一体型ローンを利用する方法
<リフォームローンの特徴>
・一般的なリフォームローンは、住宅を担保にできない
・住宅ローンと比較して金利が高く借り入れ可能期間が短い
・10年以内で金利は、3.00%以上になることが通常
ex:住宅ローンの金利が35年で1.00%程度(2016年9月時点)
<リフォームローンの注意点>
・毎月の住宅ローンの支払いとあわせリフォームローンの返済が重なる
ため、返済計画はきちんと検討する必要がある
→返済できなくなっても住宅を差し押さえられることはありません
・ローンを組むとき一定以上の頭金が必要になります
→中古住宅は担保価値を低く見積もられてしまうため
■リフォーム一体型ローンとは?
中古住宅の購入と併せてリフォーム工事を行う場合に、中古住宅の購入資金とリフォーム工事の資金を住宅ローンと同じ金利で借りられる住宅ローン。
リフォームした部分についても不動産の担保価値が認められるため、一般的なリフォームローンよりも金利を抑えられるうえ、返済期間も長期間に設定することができます。
<全期間金利固定型のフラット35について>
「フラット35(リフォーム一体型)」を利用できます。基本的には、フラット35の技術基準に適合することが前提となります。
ただし、購入する中古住宅がフラット35の技術基準に適合してない場合でも、リフォームにより適合するようになれば、フラット35が利用できるようになります。
より条件の厳しい「フラット35S」(当初5年または10年金利を引き下げるもの)に適合するようになる場合も同様です。
まだまだ、リフォーム一体型ローンを扱っている金融機関は少ないですが、中古住宅や中古マンションを購入し、自分が好きなようにリフォーム、リノベーションを計画している方々にはお勧めのローンといえます。