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親との同居、考えている?リノベーションは必要なのか!?

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昔ながらの日本の住宅と言えば、何世代もの家族がともに暮らすということが当たり前の時代もありました。しかし近年核家族化が進んだり、単身者や片親家族が増加したりと家族構成は多彩になってきています。今は親と子が別の家で暮らしている家族でも、将来的には高齢になった親と一緒に生活することを考えている人もいることでしょう。そうなれば同居してお互いの世代が快適に過ごせるような空間づくりを工夫する必要があるかもしれませんよね。そこで実際に親世代との同居を考えているのはどのくらいの割合なのかアンケートをとって調べてみました。

【質問】将来自分の親や配偶者の親とは一緒に住みたい?
【回答数】 同居する:4 / 二世帯住宅に住む:10 / 近くに住む:55 /特に近くには済まない:31

親との同居、考えている?リノベーションは必要なのか!?

リノベーションに必要なのか?!

同居はせず、すぐ駆けつけられる近くに住むのが理想!?

アンケートによると、同居はせず近くに住むのが良いと考える人が半数を超える結果となりました。

・同居は生活リズムが違うのでストレスになり良くないので、近くがいいとおもう(40代/女性/専業主婦)
・一緒に生活するといろいろ大変そうだから。いざというときにきてほしいから。(10代/女性/学生)
・高齢になれば病気や認知症などが心配。生活スタイルの違いで同居は考えたくないが、何かあればすぐに行ける距離には住みたい。(30代/女性/パートアルバイト)
・一緒に住むのはお互い気をつかうから、なにか用事があった時にすぐにかけつけられる距離がお互いにストレスにならないかなと思います。(30代/女性/パートアルバイト)
・同居や二世帯住宅は距離が近過ぎて、お互いに良くないと思うので、何かあった時に駆けつけられるくらいの距離が調度良いかと思います。(30代/女性/専業主婦)

近くに住むという選択をした人の場合、お互い何かあればすぐに駆けつけることができる近い場所に住むのが良いという意見が多いようです。その何かあれば…という意味はいざという時に来てほしいという思いもあるようですし、高齢の親が心配という理由もあるようです。また同居や二世帯住宅は距離が近すぎるという意見がありましたが、お互いの世代や家庭で生活リズムやスタイルが異なると、気を使ったりストレスを溜めこんだりすることがあるのでしょうね。

二世帯なら…という意見もアリ、でも同居はしたくない方が多数!

アンケートの結果、2番目に多かったのは特に近くには住まない、3番目が二世帯住宅に住む、そして4番目が同居するという順でした。

・親とは絶対近くに住みたくないですね。これ以上干渉されたくない(20代/男性/会社員)
・配偶者の親が来たら正直嫌なので近くには住みたくないです。自分の親は行ってあげれば良いので。(40代/女性/パートアルバイト)
・夫が長男で将来的には実家に戻る予定であり、それを承知で結婚したため一緒に住むことになるが、お互いのプライバシーを尊重できる二世帯がいいと話している。(40代/女性/専業主婦)
・同じ空間にいるとお互いに気を遣って疲れてしまうと思うので二世帯ならいいと思います。(30代/女性/専業主婦)
・別々に住んでいると、行き来が大変だし、具合が悪そうな時でもそばに居られるので安心です。(50代/女性/専業主婦)

安心だし行き来の大変さを考えると同居、という選択も見られますが全体としては少数派のようです。その点、同じ空間にいると疲れることもあるだろうから、ある程度プライバシーが保たれる二世帯住宅なら…とせめて生活空間を分けて暮らすという選択は少し増えていますね。完全同居は気を使うなど、やはり負担が大きいのでしょうか…。そして親には干渉されたくないと感じる人や、特に相手の親となると近くにはあえて住みたくないと考える人の方が同居を考える人よりも多いことが分かりました。

スープの冷めない距離が理想?せめてプライバシーのある二世帯…

将来的に親と一緒に住みたいかという質問には、「近くに住む」・「特に近くには住まない」を合わせて同居しない選択が8割を超えています。もちろん同居していれば安心という意見も見られますが少数で、やはり生活のペースやスタイルが違うと気を使ってストレスに感じることもあるのでしょう。特に相手の親の場合はその思いが強いのかもしれません。しかし親が高齢になれば心配もあるでしょうし、お互い何かあれば助け合えるのも家族ですよね。その意味ではすぐに駆けつけられる近くに住みたいと考える人が多く、同居するならプライバシーを保てる二世帯住宅がいいと考えることも頷けます。将来的な住まいづくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。

  ■調査地域:全国
  ■調査対象:年齢不問・男女
  ■調査期間:2015年07月08日~2015年07月22日
  ■有効回答数:100サンプル

住生活コンサルタント 小野 信一住生活コンサルタント 小野 信一

住生活コンサルタント 
小野 信一
ネクスト・アイズ株式会社

『こんな私に少しでも好感をもっていただけたら、あなたのお役に立てるかもしれません。メールやお問い合わせ、是非お待ちしております。』
一般消費者への家づくり情報を発信する「ハウスネットギャラリー」を運営する一方、「欠陥住宅を造らない会」、「ちっちゃな工務店クラブ」事務局も兼務。一般消費者への住まいの相談業務は2500人以上を数えます。
その豊かな実例をもとに“家づくり必勝法”(NHK出版)を発刊。
経済産業省 住宅産業関連ニュービジネス支援策検討委員会委員。 日本FP協会会員。

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