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寝室はいざとなれば別々にもなる「夫/婦寝室」に

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そこで、住まいにおける「寝室」を何よりも最優先し、子どもは小さくても安全なベビーコットで一人で寝かせる癖をつけ、“明日の仕事のための休養をとる部屋”ではなく、むしろもっとパワフルで、もっとセクシーで、創造的で、二人のための魅力的な空間をつくるのです。

インテリアは “ど”派手に、床や壁をパステルカラーのオレンジ色に、マンゴーシャーベットのような情熱的な色をドアや枠回りに、天井はおいしそうなクリーム色にするのです。

そして、「夫婦」は一つではなく「夫」と「妻」で、和洋の好みもあれば寝室はいざとなれば別々にもなる「夫/婦寝室」にするのです。

この「夫婦寝室」の間の「/」は襖(戸ぶすま)で、イラストやプランのように一つの寝室でありながら、妻のこだわり、夫のこだわりを最優先して、妻は“ヴェルサイユ宮殿の寝室”夫は“武家屋敷の座敷”の二つの寝室にもなるのです。

夫/婦寝室
■イラスト1:「夫/婦寝室」左が妻のベッド、右が小上がりの夫の座敷(左画:天野彰)
■プラン1:イラスト1同様「夫/婦寝室」のプラン、クロゼットも別々にする(右画:天野彰)

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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