マンションななめの壁で仕切る暮らし

斜め6.2度の角度を持つ壁を持つ築30年のマンションをスケルトンリフォームした事例。玄関から奥に続く壁が斜めに入ることにより、広がりのある空間を演出。お施主様が中古で購入した住まいは、収納もほとんどなく設備にも不満があったとのころ。綿密な打ち合わせで新築のようなデザインセンスの高い空間へと変身したリフォームの成功事例をご覧ください。

部位別ギャラリー

玄関。スリットから左は傘入れなど綿密に計画された収納、右の壁面には玄関で使用するスツールです。

ベランダ側からリビング。オープンキッチン、ソファー、大人っぽい色使いの収納と程よい明るさの照明が落ち着いた空間を演出。

リフォーム前：リビング

キッチン（横）。コンパクトながら機能的。60cm巾の食器洗浄機もビルトイン。背面の収納は造作ならではの細かい気配り。

機能的なキッチンは、リビングと比べ明るめの照度を確保。奥は洗濯機スペース、一時的な物干しスペースも完備。

リフォーム前：ダイニングキッチン

寝室の照明は間接照明とフロアランプのみ。モザイクタイルを貼ったヘッドボードがアクセントになっています。

ユニットバスとトイレ。居住スペースとは一変して大理石とオフホワイトの壁、ホテルライクなコーディネート。

床材と同じ大理石で仕上げた洗面化粧台。大きな鏡、タオル棚、オープン収納なども充実。スツールも造作です。

間取り図 [Before]

間取り図 [After]

お客様の声

中古マンションを購入して10年。長い間の準備が報われ、夢が叶いました。設備がチープで、収納がほとんどない空間に悩んでいました。たくさん会話をして、私の好みや価値観を引き出してくれた建築家、スタッフの皆様にも感謝しています。色々な会社に相談しても、何か一つしっくりこなかった中で、コスト面も含め、私にピッタリの相談相手が見つかった気がします。

担当者の工夫したポイント

『住まいのインテリアコーディネーションコンテスト　リフォーム部門』において、経済産業大臣賞を受賞致しました。約2年という時間をかけ、お客様と綿密な打ち合わせを繰り返しながら、じっくりと計画を進めさせて頂きました。6.2^。の角度を持つ壁の挿入による新密度の分割と、いくつかの大きさの建具の開閉による分割された空間の連結、そして角度と複数の仕上げ材により引き起こされる空間認知の錯覚が特徴的な作品です。壁を斜めに仕切ることによって、奥行きを感じられる空間となっています。

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